
サイトトップ > 保険プロムナード > 自動車保険の広場 > 「過失割合と保険金支払例」~信号の変わり目で交差する車と衝突!~

以下の内容は掲載当時のもので、現在と異なる場合がございます。
2009年12月24日|編集:小原(直)
「交通事故の過失割合」シリーズ5回目です。
今回も4回目に引続き、自動車同士の事故ではどのような考え方で「過失割合」が決まるのか、また、どのような保険金が支払われるのかを、ファイナンシャルプランナーの方に解説していただきます。
今回紹介する事例は、交差点での信号の変わり目(両方とも赤信号だった場合)の事故です。
この記事を執筆されたファイナンシャルプランナー中島牧子さんのプロフィール
【ご注意!】
ここで紹介する過失割合は、あくまでも一般的な基本の割合です。 事故や事故当時の状況によって過失割合は異なります。(文末の注記もご確認ください。)
また、記事の内容に関する個別のご質問にはお答えいたしかねますので、何卒ご了承ください。
急いでいるときの信号待ちは、どうしてもイライラしてしまいがち。
交差点で自分側の信号がまだ赤なのに、相手側の信号機が赤に変わると同時に、ついつい見込み発進してしまうということもあるのではないでしょうか。
でも、そんなときに、交差する側の車がそのまま交差点を突き進んできたら・・・・。
ある日の夕方、仕事を終えたあなたは、家に向かって急いで車を走らせていました。
今日は子どもの誕生日なのに、残業で遅くなってしまい気が急いていたあなた(A車)は、交差点で信号待ちをしていたときに、交差する側の信号が黄色から赤になったのを確認してすぐに発進しました。
と、そのときです。交差点に進入していたあなたの車に、交差点左側から車(B車)が突っ込んできて、避ける間もなく衝突してしまいました。
ちょうど信号の変わり目だったため、相手(B車)側の信号も赤に変わったばかりでしたが、あなた(A車)側の信号もまだ赤のままでした。
あなた(A車)の被った損害は、車の修理代の50万円と、ケガの治療費が100万円。一方、相手(B車)側の車の修理代は30万円、ドライバーのケガの治療費は50万円でした。
さて、この場合の過失割合はどうなるのでしょうか?
あなた(A車):B車 = 50:50
あなた(A車)も相手(B車)側も、お互いに信号が赤の時点で交差点に進入しました。ともに信号無視という重大な過失を犯しており、双方の行為の危険性でも差は無いと考えられるため、基本の過失割合は、50:50となります。
【対物賠償保険】
B車の損害額30万円からB車の過失分50%を引いた15万円が対物賠償保険から支払われます。
【対人賠償保険】
このケースの場合は、相手方(B車)のドライバーの治療費にかかった50万円は、あなた(A車)の自賠責保険でカバーできる可能性が高いです。(自賠責保険の傷害事故の場合の支払限度額は、120万円まで)
ただし、自賠責保険においては過失割合による減額はありませんが、B車に重過失があると判断された場合は一定割合の減額をされることがあります。
なお、過失が大きい、あるいはお互いの過失がほぼ等しいと想定される場合は、対人賠償保険による一括払い(※)ではなく、被害者自身があなた(A車)の自賠責保険会社に被害者請求を出すことになる可能性が高いです。
また、もし相手方が人身傷害補償を付帯していれば、相手方の人身傷害補償にて一括払いをすることができると思われます。
(※)一括払いとは、迅速な保険金支払等のため、保険会社が自賠責にて負担される部分も含めて支払うサービスのことをいいます。
(自賠責保険相当分は、後日保険会社が自賠責保険会社に請求します)
【車両保険】
B車側の対物賠償保険金でカバーされなかったあなたの 車の損害額25万円(50万円のうち、過失割合に応じた金額)については、あなたの車両保険から支払われます。
【搭乗者傷害保険(ソニー損保の場合)】
あなたのケガについては、医師の治療を要した場合、1日でも通院すれば治療給付金1万円が払われます。(同乗者がいた場合はその人の分も)また、5日以上の入院または通院をした場合は、搭乗者傷害保険から各人に対して部位症状別払いで、入通院給付金が支払われます。
さらに、もし、入通院給付金をお支払いできる場合で手術を受けた場合には手術加算金5万円が、2日以上ICUで治療を受けた場合は救命救急医療加算金20万円が支払われます。
【人身傷害補償(付帯している場合)】
あなたの治療費100万円のほか、休業損害、精神的損害などについて、過失割合にかかわらず、また入院・通院にかかわらず、保険金が支払われます。
なお、もし同乗者にケガ人がいればその方の分も、治療費などの損害額について、過失割合にかかわらず、契約保険金額の範囲内で保険金が支払われます。
相手方の賠償責任分は、後日保険会社が相手方(もしくは保険会社)に請求します。
原付以上の運転者を対象としたデータで、信号無視を原因とする死亡事故を見ると、若年層(16歳~24歳)と、65歳以上の高齢者の数が多くなっていることがわかります。
高齢化の進展に伴い、自ら車を運転する高齢者が増えていますが、高齢運転者による交通事故の発生原因には、一時不停止、安全不確認の割合が高くなっています。また、信号待ちにおいては、信号が赤になっても停止が遅れ、そのまま交差点に進入することが多いようです。
逆に若年層では、信号がまだ変わりきらないうちに車を見込み発進させてしまうことで、事故に繋がるケースが多くあります。
信号待ちの際には、交差する側の信号が赤になっても急発進せずに、相手側の車がそのまま交差点に進入して来る可能性を考慮し、十分な安全確認をしてから車を発進させるようにしましょう。
【ご注意!】
※ ここで紹介した過失割合は、あくまでも一般的な基本の割合です。 事故や事故当時の状況によって過失割合は異なります。あくまでもご参考とお考えください。
※このコーナーでは個別のご質問にはお答えいたしかねますので、何卒ご了承ください。
※ここで紹介した保険金は、当該ご契約がある場合の、支払える主な保険金となりますので、お客様のご契約内容によってはこれに追加してお支払いができる場合、あるいは記載の保険金がお支払いできない場合もございます。なお、お支払いできる保険金は契約保険金額が限度となります。また、免責金額が設定されている場合は、免責金額を超えた分についてお支払いします。
※ 保険約款に定める「保険金をお支払できない場合」(免責条項)に該当する場合は保険金お支払いの対象となりません。
年末年始は、慌ただしくて気が急いてしまうことも多いと思います。時間に余裕を持って、安全運転を心掛けたいですね。
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