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ソニー損保:安心&快適ドライブのすすめ

以下の内容は掲載当時のもので、現在と異なる場合がございます。

エンジンオイルの基礎知識

エンジンオイルの交換時期や使用する種類は、ほとんどディーラーや整備工場任せという状況になっていませんか? クルマにとってガソリンはパワーの源となる食物だとすると、エンジンオイルは正しく体を動かすための血液と同じです。今回は「エンジンオイル」の基礎知識をご紹介しましょう。

エンジンオイルのグレード

エンジンオイル交換時のオイルの銘柄や種類はいつも勧められるまま、という方も多いことと思います。できれば基本的なエンジンオイルの種類については覚えておきたいものです。近年のエンジンオイルは、ベースオイル以外にさまざまな添加剤が配合されて高機能になっています。そうしたエンジンオイルの品質を示す規格表示がグレードです。

通常ガソリンエンジン用オイルのグレードと粘度の表示は以下のようになっており、それぞれの表記には意味があります。

drive201008_007.jpg

エンジンオイルの品質を示すグレード表示として広く使用されているのが、米国石油協会(API)の定めるAPI規格です。ガソリンエンジン用オイルでは2010年現在、性能の高い順に「SM>SL>SJ>SH>SG>SF>SE>SD>SC>SB>SA」の11グレードがあり、ディーラーやガソリンスタンドではほとんどSJ以上のランクが販売されています。ディーゼルエンジン用オイルでは「CA~CI-4」までのAPI規格がありますが、日本で販売されている軽油の成分は海外とやや異なるため、日本独自の別規格があります。交換時には整備工場で相談しましょう。なお、日米の自動車工業界からなる国際潤滑油標準化認証委員会(ILSAC)が制定しているILSAC規格や欧州自動車工業会(ACEA)のACEA規格の認定を同時に取得しているエンジンオイルもあります。高グレードなエンジンオイルほど最新の車両エンジンでテストされているため、近年のモデルのクルマにはできるだけ最新のグレードを選びたいものです。

また、エンジンオイルにはベースオイルの製造工程別に「化学合成油・半化学合成油・鉱物油」などという分類もあります(呼称や分類基準はメーカーにより異なります)。同じグレードの場合でも、一般的には鉱物油よりも化学合成油のほうが高性能とされていますが、かなり価格差がありますのでどちらを選択するかはクルマの使用状況や予算と相談ということになりそうです。

 

エンジンオイルの粘度

そして、エンジンオイルには米国自動車技術者協会(SAE)の分類による「粘度」を示す表示もあります。エンジンオイルには使用可能な温度の範囲が狭く、季節により使い分けが必要なシングルグレードと幅広い外気温に対応できるマルチグレードがありますが、一般的な使用用途のクルマにはマルチグレードを選びましょう。

「低温粘度」は低外気温時のオイル流動性を示すもので「W」は冬(WINTER)を表します。「0W(-35℃)・5W(-30℃)・10W(-25℃)・15W(-20℃)・20W(-15℃)・25W(-10℃)」の6段階があり、数値の低いものほど、より低温状態でも流動性を保つオイルということになります。そして右側の「高温粘度」にも「20~60」の数値がありますが、こちらは外気温の上限というわけではなく、数値の高いものほど高温時に粘度が高い性質であることを表しています。ハイフンの左右の数値幅が広いほど、より広範囲の気温に適していると勘違いしてしまう人も多いのですが、実際は低温粘度と高温粘度の数値は少し意味合いが違うので注意が必要です。

一般的なファミリータイプのクルマには5W-30、10W-30といった粘度のエンジンオイルが推奨されることが多いですが、スポーツタイプのクルマやビンテージカーなどではエンジンへの高負荷や高温時を考慮して、10W-50など粘度が高めなタイプがよいとされています。なお、粘度の高いエンジンオイルほど抵抗が大きくなりますので燃費は悪化しがちです。省燃費や寒冷地での性能安定を考えるなら、0W-20など低粘度のエンジンオイルを選択するとよいでしょう。

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※エンジンオイルのグレードを理解しておけば、オイル選択の際に困惑せずにすみます。

 

使用状況に応じた交換タイミングを

エンジンオイルは過酷な使用状況とともに徐々に消耗・劣化し、その能力を十分に発揮できなくなってしまいます。エンジンオイルの交換時期については、オイルメーカーやガソリンスタントなどでは3000~5000km程度、自動車メーカーでは5000~1万km程度の走行時とするところが多いなど、かなりまちまちです。また、環境面への意識の高いドイツなどでは、2~3万kmまで交換する必要がないとするメーカーもあります。

近年の高性能なエンジンオイルの場合は、通常の使用状況ならば1万km以上使用してもその性能を十分に発揮できると考えられています。しかし、「シビアコンディション」とされるクルマの使い方をしている場合は、できれば早めのタイミングでエンジンオイルの交換を行いたいものです。また、ターボエンジン搭載車などエンジンに高負荷のかかりやすいタイプのクルマの場合も、短めのサイクルでエンジンオイル交換を行ったほうがいいでしょう。

シビアコンディションとは、「走行距離が多い、悪路走行が多い、アップダウンの激しい道の頻繁な走行、短距離走行の繰返し(1回の走行距離が8km以下)」の4つの使用条件のことを指します。欧米諸国と比較すると、日本におけるクルマの使用法はシビアコンディションとなりやすいようです。前回交換後のクルマの使用状況を考えて、「ちょっと無理させたかな」と思いあたるなら、3000~5000km程度でエンジンオイルの交換をしましょう。また、それほど距離を走行していなくても、最低でも1年に1回は交換したほうがよいでしょう。

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※しばらく使用したエンジンオイルをオイルゲージで確認するとかなり黒くなっていますが、これはしっかりと仕事をしてくれている証拠です。

 

drive201008_99(A219_127).jpgエンジンオイルは、エンジンの潤滑、冷却、緩衝、密封、清浄、防錆など非常に多くの役割を果たしています。定期的にオイルゲージで量や劣化を確認する習慣をつけたいものです。なお、エンジンオイル交換の2回に1回はオイルエレメントの交換も行ってください。

 

このコーナーでは、ドライブやカーライフに関する一般的な情報をご紹介しております。個別のご質問につきましてはコメントとしてご投稿いただいても、弊社から回答をさしあげることはできません。あしからずご了承ください。


コメント(11)

オイルゲージで見たときのオイルの色や粘度状態からのオイル交換アドバイスが写真つきでほしかったですね。ガソリンスタンドでオイル交換をしたほうがよいですよ良く進められますが、少し商売化を感じる場合がありますから参考に知りたいです。

from:田村敏樹|2010年8月18日 11:07

コメントの投稿をいただき、ありがとうございます。保険プロムナード編集局です。
オイルの色や粘度は使用しているオイルや車の種類などによっても異なるようですので、今回は一般的に用いられることの多い走行距離や使用実態を判断基準として紹介いたしました。
今回は、お客様のご希望に沿う内容となっておらず心苦しい限りですが、引続き皆様に読んでいただけるテーマ・内容を目指してまいりますので今後ともご愛読のほどよろしくお願いいたします。

from:小原(直)|2010年8月18日 16:32

自動車のメンテナンスにあまり詳しくない一般ユーザーにとって、自動車メーカーや業者の解説はどうしても彼らが儲かる方向の内容になっていることが多くあまり信用していませんが、今回の記事は比較的公平な基準になっているように思います。今後も、できるだけユーザー側に立った解説をお願いします。

from:南出昌彦|2010年8月19日 23:29

車のメーカー、車種によって最適なエンジンオイルが違うと思いますが。
どこのメーカーのどんな車種はこのオイルと決めてこの位になったら取替えと色の見本のような物が知りたいです,現状ではメーカーやお店の言いなり状態です
本当にオーナーや車にとって良いというのを知らせて欲しいです。

from:小幡 進|2010年8月20日 09:13

コメントの投稿をいただき、ありがとうございます。保険プロムナード編集局です。
買い物する時など、第三者の意見を聞くことで冷静な判断ができる場合がありますが、このコーナーでも皆様の判断のご参考としていただけるよう、ドライブやカーライフにまつわる身近な話題を、中立的な立場で紹介するよう努めております。
今後は、さらに具体的な情報提供ができるよう検討していきたいと思いますので、引続きよろしくお願いいたします。

from:小原(直)|2010年8月20日 11:05

日産のキュウブで1リットル8~9KMしか伸びません
走行92000KM3~5千オイル交換しています
力が弱いような気がします。
質問
タイミングベルトが緩むとどうなりますか?

from:オオサカ タカハル|2010年8月21日 04:46

コメントの投稿をいただき、ありがとうございます。保険プロムナード編集局です。
お車の状態で具体的に気になる点があるようでしたら、一度、ディーラーや整備工場に相談されてはいかがでしょうか。

今回ご投稿いただいたようなご質問は、お車について個別の状況などが影響していることも考えられますためご回答は控えさせていただいております。このコーナーでは、ドライブやカーライフに関する一般的な情報提供を目的としているため、このようなお返事となり大変心苦しい限りですがご了承のほどよろしくお願いいたします。

from:小原(直)|2010年8月23日 12:40

大変参考になります。2サイクルエンジンにもオイルを使用していますが、
これはガソリンに比率に応じて混合しています。
エンジンオイル歯大切ですね。

from:モリゾウ|2010年8月24日 11:49

コメントの投稿をいただき、ありがとうございます。保険プロムナード編集局です。
東京は処暑も過ぎたというのに、まだまだ暑い日が続いています。個人的にはエアコンよりも自然の風のほうが好みなので、心地よい風の吹く季節が待ち遠しいところです。涼しくなったら、窓を開けてのドライブを楽しみたいですね。
エンジンオイルのことも頭のスミに置きながら・・・

from:小原(直)|2010年8月25日 09:58

エンジンオイルの交換インターバルですが私の場合メーカーは15000km毎交換で減った分は補充するとのことです。(欧州車)
しかしヨーロッパの高速移動の多い交通モードとゴーストップも多い日本とでは事情が違うのでは?と思いやはり5000kmで交換しておりますが。
実際にはどうなんでしょうか?

from:朝臣従三位|2010年10月22日 21:34

コメントの投稿をいただき、ありがとうございます。保険プロムナード編集局です。
この記事には複数の方からコメントをいただきましたが、その多くがエンジンオイルの交換時期についてのご質問でした。
走行状態などによっても変わるため一律の時期というのはなさそうですが、それにしても自分で判断するための情報が不足しているのは事実のようです。これをヒントに今後のテーマなど検討していきたいと思いますので、引続きご愛読いただきますようよろしくお願いいたします。

from:小原(直)|2010年10月25日 10:58

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