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2008年12月 2日|編集:小原(直)

なんだか最近、体力が落ちてきたみたい。肌の艶もなくなってきたし、もう年かしら・・・そう感じることはありませんか。今の若さと元気をキープしたい。できれば今よりもっと若々しくなりたいと願う方は多いのでは。
今回から「アンチエイジング」をテーマに、健康・医療ライターの太田知子が普段の生活の中で取組める若返り法についてシリーズで紹介します。
アンチエイジング(若返り)というと、肌のたるみを取ったり、シワをのばしたりする美容的な若返りを思い浮かべる方が多いことでしょう。もちろん、お肌を若返らせて外見を若々しく見せるのもアンチエイジングのひとつです。
でも、いくら外見が若くても、体の老化が進んでしまったら、若さと元気はキープできませんよね。そのために必要なアンチエイジングは―― そう、体の中からの若返りです。では、どうすれば体の中から若返らせることができるのでしょうか。
「人は血管とともに老いる」という言葉、ご存じですか。アメリカの医学者、ウィリアム・オスラーの言葉です。人間の体は約60兆個もの細胞からできています。そのひとつひとつに血液を通して酸素と栄養を届け、老廃物など不要なものを排出しているのは、体のすみずみまで張り巡らされている血管です。血管が老いると血液の流れが悪くなり、栄養や酸素が十分にいきわたらなくなって細胞の機能が低下し、人は老いていきます。
ですから、健康で若々しい体を保つには血液の通り道である血管を若返らせて、丈夫で傷つきにくくしなやかな血管にすることが大事なのです。
年齢を重ねると体がだんだん硬くなっていくように、血管もしなやかさが失われ次第に硬くなっていきます。血管も老化するのです。
血管には、心臓を起点に酸素や栄養を含んだ血液を全身に届ける動脈と、二酸化炭素や老廃物を含んだ血液を心臓に送る静脈があります。このうち、とくに弾力性が必要なのは動脈です。なぜなら、動脈は心臓からの強い圧力を受けた血液が流れるので、その圧力に耐えられるよう、しなやかで丈夫な血管でないと困るわけですね。
あなたは自分の血管年齢をご存じですか?血管(動脈)が柔らかくしなやかであれば血管年齢は若く、硬くなっていれば老いていることが分かります。
血管年齢を知るのによく行われるのがCAVI(キャビイ:Cardio Ankle Vascular Index)検査です。心臓から押し出された血液の拍動が動脈を通じて手足に届くまでの速度をはかることで、動脈の硬さを調べることができます。この値は年齢と相関するため、そこから血管年齢が算出できます。
また、指先をセンサーに軽くはさんで血管年齢を調べる方法もあります。いずれも5分程度で終わる簡単な検査ですので、血管年齢が気になる方は医療機関に問合せてみるとよいでしょう。
もし、あなたの血管年齢が実年齢よりも高かったら―― それは血管が老いて、「動脈硬化」が進んでいるということです。動脈硬化が進むと、血管のしなやかさがなくなり、血液を送り出す心臓に負担がかかります。すると心肥大や心不全、高血圧などを招きます。
血管の壁が厚くなって血液の通り道が狭くなると血液が流れにくくなります。さらに、動脈にできた傷にコレステロールが入り込んでこぶができ、それが破れると血のかたまり(血栓)ができます。血栓が血管を詰まらせると心筋梗塞や脳梗塞を起こして、死につながることもあります。
動脈硬化でもろくなった脳の血管が破れると、くも膜下出血などの脳出血を起こすこともあります。
このように動脈硬化は自覚症状のないまま静かに忍び寄ってきて、突然、死につながる恐ろしい病気を引起こすことがあります。それゆえ、サイレントキラー(静かなる殺人者)と呼ばれているのです。
働き盛りの方、「まだまだ若いから動脈硬化なんて心配ない」って思っていませんか。実は動脈硬化は10代のうちから始まるのです。そして40代を過ぎると症状が少しずつ表れてくるといわれていますから油断はできません。
サラサラした血液は、細い血管の中もスムーズに流れて体のすみずみまで栄養や酸素を届けてくれます。ところがコレステロールや中性脂肪が過剰でドロドロした血液は、細い血管の中を流れにくくなります。さらに、コレステロールなどが血管内部に沈着して血液の通り道を狭くし、血管の弾力性を失わせて動脈硬化を促進するのです。
血管を若返らせることで、細胞のひとつひとつに酸素や栄養を十分に行きわたらせて細胞の機能を上昇させ、カラダ全体を若返らせることができます。では、血管を若返らせるために、どんなことをすればよいでしょう。
(1) 食事に注意
肉など脂肪分の多い食品を控えるとともに、腹八分目にしてカロリーを控え、肥満にならないようにします。食物繊維はコレステロールの排出を促すので、十分にとりましょう。抗酸化作用があるポリフェノール類をたくさん含んだ野菜や果物も忘れずに。アルコールは適量を守りましょう。
(2) 運動する
ウォーキングなど、脂肪が燃焼される有酸素運動を、1日30分を目安にできるだけ毎日行いましょう。
(3) 喫煙をやめる
たばこに含まれるニコチンは全身の血管を収縮させ、動脈硬化を促進させます。元気と若さをキープしたかったら、今すぐ禁煙しましょう。
(4) ストレスをためない
精神的な緊張状態が続くと血管が収縮し、血圧を上昇させるので、上手にストレス解消してストレスをためないようにしましょう。
(5) 生活習慣病の予防を
高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は動脈硬化を促進させます。定期的に健康診断を受けて、これらの危険因子を排除しましょう。
*次回は、大人になっても分泌が続き、肌を若返らせ、肥満を防止してくれる「成長ホルモン」のお話です。分泌を促すための秘策を伝授!
| 健康・医療ライター 太田知子(おおた・ともこ) |
| 新聞記者を経てフリーライターに。 健康、医療、介護について多方面から取材を続け、雑誌、新聞、サイト等に記事を執筆している。著書に「老親介護は突然やってきた!」(ユック舎)など。 |
体の外見より中身、とくに血管の重要さにナットク。血管年齢をはかる「CAVI検査」についても初めて知りました。貴コラムに思い当たる点が多々あり、さっそく検査をしてもらおうと思います。難しい医学上の知識をかみ砕き、平易に解説している文章にも好感が持てました。
from:斉東野人|2008年12月 6日 16:47
コメントの投稿をありがとうございます。今回の記事をきっかけに、ご自身の健康について改めて意識していただいたご様子、嬉しく思います。
カラダの内面からのアンチエイジングをテーマとした記事は、今後もシリーズで掲載していく予定です。次回は2009年1月上旬の公開予定ですが、引続き、ご愛読いただきますよう、よろしくお願いいたします。
from:保険プロムナード編集局 小原(直)|2008年12月10日 06:58
健康管理で大切記事で勉強になりました。健康維持の指針とします。
from:片平 英記|2008年12月17日 17:02
現在、73歳です、68歳で定年退職しその後この健康状態を維持するためスポーツクラブに週4日・混声合唱のコーラスに1日・を費やしています、
スポーツクラブでは中級の「エアロ」に参加し結構ハードな動きをしています、「筋トレ」も十分におこなっています。コーラスは県の合唱祭・市の文化祭・芸術祭・ロビーコンサート・など年6~7回出演し、充実した日を送っています、
年1回は定期健康診断を受けていますが、自覚症状は全くありませんが、やはり、あちこちと異常信号が出てきました、この異常信号を消そうと充実した日を送りながら注意深く自分の体と相談をしています。
from:松平親房|2008年12月18日 19:40
コメントの投稿をありがとうございます。
ご自身の健康をしっかり管理されているご様子ですね。
私も見習わなくては!と背筋を正したところですが、季節はまもなくクリスマスやお正月です。健康とはやや遠い生活になりがちなので、ちゃんと見習えるか少々不安でもあります・・・
from:保険プロムナード編集局 小原(直)|2008年12月19日 09:57
私は63才ですが、血管年齢は70才以上と言われ頻繁に胃腸障害や風邪などに見舞われるメタボでした。それが現在、血管年齢は50才になっています(CAVI検査)。各種のデータも正常値となり、酒も食事も十分に摂っています。
健康・アンチエイジングの実現のために出会えた、すばらしい宝物に感謝しています。
from:新川貞夫|2008年12月22日 08:43
コメントの投稿をありがとうございます。
血管年齢が実年齢より10歳以上も若返っているとは、すばらしいですね!
ところで、「健康・アンチエイジングの実現のために出会えた、すばらしい宝物」が何なのかとても気になります・・・
from:保険プロムナード編集局 小原(直)|2008年12月22日 12:19
市民健診で血圧がちょっと高めといわれ近くの病院に行きました。何とか生活習慣の改善で薬を飲まずに様子を見ましょうと言われ半年過ぎました。たまたま先週非常に高くなったので改めて病院にいくと血管年齢を測りました。
なんと90歳といわれ仰天しました。私59歳です。
自分でいうのもなんですが人にいつも年よりずっと若く見えるといわれていたのに・・・太ってもいませんしお酒もたばこも呑みません。甘いものも辛いものも特別すきでもありません。ただ運動は苦手、生まれてこの方縁がありませんでした。一念発起してせめてできる運動ーウオーキングを始めました。投稿にあるよう改善されたらうれしいな~
from:乙姫|2008年12月24日 19:55
乙姫さま、ご投稿をどうもありがとうございます。
血管年齢は外見からはわからないものなのですね。ウォーキングは寒い季節は大変そうですが、良い気分転換にもなりそう。お正月には、ウォーキングを兼ねて七福神巡りをされる方も多いと聞きました。知らない街を、七福神を訪ねながら歩くのも楽しそうですね。
from:保険プロムナード編集局 小原(香)|2008年12月26日 14:44

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