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ソニー損保:元気のツボ!健康のすすめ

以下の内容は掲載当時のもので、現在と異なる場合がございます。

年間3万人超の自殺者!背景にある心の健康問題

aoi043.jpg日常の生活に「ストレスを感じている」という方も、いらっしゃることでしょう。ストレス社会といわれる現代、そのストレスと上手に付合っていくことが、健康を考える際のひとつの鍵となりそうです。今回は『メンタルヘルス』という観点から、「ストレス」が健康に与える影響について考えてみましょう。

 

年間3万人超の自殺者!

警察庁の調べによると、自殺者の数は1998(平成10)年から急増し、2008(平成20)年までの11年間連続で年間3万人を超えています。2008(平成20)年中の自殺者の総数は32,249人。うち男性が約7割を占めています。また、原因・動機が明らかなもののうち、「健康問題」を原因・動機とする自殺者は15,153人で、全体の半数近くを占めています。また、「健康問題」の内訳をみると、「病気の悩み・影響(うつ病)」が6,490人と4割以上にのぼります。

このような背景から、2000(平成12)年に「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針」が厚生労働省(当時の労働省)から発表され、メンタルヘルスに対する本格的な取組みが始まりました。この指針の中で、「ストレスの原因となる要因は、仕事、職業生活、家庭、地域等に存在している。心の健康づくりは、労働者自身が、ストレスに気付き、これに対処すること(セルフケア)の必要性を認識することが重要である」 と述べています。なお、「うつ病」は心の病気として代表にあげられることが多くありますが、これは脳の中の神経伝達などの機能がうまく働かないために起こる病気で、「心の弱い人がなる病気」ではありません。正しい理解が取組みへの重要な第一歩といえそうです。


そもそも「ストレス」とは?

aoi044.jpgストレスというと悪者にばかりされがちですが、もともとは「何らかの刺激を与えた時に生じた応力」のことを指し、ストレス自体は決して悪いものではありません。ここで言う何らかの刺激が「ストレスの要因(ストレッサー)」で、その要因によって引起こされるものが「ストレス反応」です。一般的には、ストレス要因のことをストレス反応と区別せずに「ストレス」と呼んでいます。適度なストレスは、私たちに良い影響を与えてくれますが、ストレス反応が不適切な状態で続いた場合には、健康障害を引起こし、病気につながる可能性があるのです。

 

ストレスが健康に及ぼすメカニズム

ストレス要因がその人にとって、どれだけ大きく負担なのかは、まず大脳皮質で評価されて、大脳辺縁系に伝達されます。大脳辺縁系は感情をつかさどり、不安・不満・焦り・怒り・悲しみなどの感情を引起こすとともに、ストレス反応を軽減させようと視床下部に指示します。そして、その指示によって、自律神経系・内分泌系・免疫系の反応を引起こします。
例えば、不安を感じるときに動悸(どうき)がしたり、悲しみの中で食欲がなくなったり、緊張してトイレが近くなったりするのは、これらのメカニズムが働いているためです。
そもそも、これらのストレス反応は体を守るための重要な機能(メカニズム)なのですが、強いストレスや持続的なストレスによって、身体のバランスが保たれなくなった時、健康障害へと進みます。

●バランスが崩れて引起こされる健康障害の例

 自律神経系  内分泌系  免疫系
 高血圧
 胃・十二指腸潰瘍
 過敏性腸症候群
 糖尿病
 心筋梗塞
 脳卒中
 感冒・気管支炎
 慢性扁桃炎
 癌の発生

 

ストレス要因は同じでも、ストレス反応は人によって違う!

ストレスと一言でいいますが、ストレス要因にはさまざまなものがあり、その要因によって刺激の強さも異なります。また、受けとめる人によって、そのストレス反応も違います。
例えば、ちょっと気になっている女性を食事に誘ったとします。しかし、「その日は都合が悪いから」と断られてしまいました。ここでは「誘いを断られた」というストレス要因があるのですが、AさんとBさんとではその受けとめ方が大きく異なっていました。

aoi045.jpgAさん:その日は都合が悪いなら、また別の日に誘ってみよう!今度はいつにしようかな♪
Bさん:「都合が悪い」というのは建前で、自分は嫌われているかもしれない。私は人とうまく付合っていくことができない。

今度は、同じAさんとBさんが仕事でミスをしてしまい、上司から注意を受けました。その時、2人の反応はまた違う傾向が見られました。

Aさん:また、ミスを繰返してしまった。自分はこの仕事に向いていないんじゃないか。
Bさん:こんなうっかりミスをしてしまった。早いとこやり直してしまおう!

このようにストレスは、日常における出来事が引金となって、私たちの生活に何らかの影響を与えていきます。これらが健康を損なうような事態になる前に、セルフケアが必要というわけです。そこで、自分がどのようなストレス要因によって、どのような反応を示すのか、自分のストレスに対する傾向を知ることが大切です。自分のストレス状態を知り、ストレスと上手に付合っていくために、次回(2010年7月掲載予定)は、実際にストレスチェックしながら、自分のストレス状態を確認していきましょう。

 

執筆 : BCBファシリテータ 中島 啓子

 

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