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2010年7月 8日|編集:sonysonpo
前回(2010年5月掲載)は、「ストレス」が健康に与える影響についてみてきました。適度なストレスは、私たちに良い影響を与えてくれますが、ストレス反応が不適切な状態で続いた場合には、健康障害を起こし、病気につながる可能性があるということです。また、ストレス要因にはさまざまなものがあり、人によってストレス反応は異なっています。
もし、自分がストレス過多の状態であれば、それに気づくことが対策の第一歩といえるでしょう。そこで、今回は実際に自分の生活を振返りながら、自分のストレス状態を確認していきたいと思います。
ストレス要因はさまざまですが、具体的にはどのようなものがあるのでしょうか。アメリカでメンタルヘルス不調の患者5,000人から不調となった要因を調べ、ストレスの強さを数値化した「社会再適応評価尺度(1967 Holmes&Rache)」というものがあります。この調査結果によると、ストレス要因の第1位は「配偶者の死」で、ストレス値を100としています。続いて第2位の「離婚」がストレス値73、第3位の「夫婦の別居」はストレス値65です。上位を占めたのはいずれも家庭内での出来事でした。全部で43の出来事についてストレス値が示されていますが、なかには「結婚」や「子どもの独立」といった、おめでたい出来事も含まれています。
ストレス要因はあなたの暮らしの中で、自分が感じている以上に多く存在しているのかもしれません。まずは、そのことを認識しましょう。しかし、ストレス要因が多いからといって、必ずしも健康障害を引起こすわけではありません。「社会再適応評価尺度」でも、ストレス値が高いと疾患の発症率が高くなるという結果はでていますが、同じストレス値でも病気になる人と、ならない人がいるのも事実なのです。つまり、ストレス要因の受止め方や反応が、人によって異なるということになります。そこで、重要な視点となってくるのが"いつもと違う自分に気づく"ことになります。
では、具体的にどのような視点で、いつもと違う自分に気づくことができるのでしょうか。
たとえば、「イライラする」「気分が沈む」「肩が凝る」「眼が疲れる」「食欲がない」といった状態が続いているということはありませんか。これらは、自分自身が発しているサインかもしれません。自分自身に起こっている変化に意識を向け、そのサインを見逃さないことが大切です。また、こうした自分自身の状態に意識を向けるほかに、ウェブサイトで簡単にできるストレスチェックもあります。
中央労働災害防止協会のウェブサイトには、厚生労働省の促進する下記のチェックリストがあります。パソコン上で質問に答えていくことですぐに診断結果が得られますので、定期的に自分の状態を確認してみてはいかがでしょうか。
◆ 労働者の疲労蓄積度チェックリリスト
「労働者用」と「家族用」の2種類があり、労働者用が自己判断用のチェックリストです。一方の家族用は、家族から見てのチェックリストです。身近な方に家族用を伝えておいて、同じく定期的にチェックしてもらうのも一法です。本人と家族が感じている疲労度に違いが現れることもありますが、いつもと違う自分に気づくための視点になるかもしれません。
◆ 職業性ストレス簡易評価ページ
「仕事のストレス」と「最近1か月のストレス」の2種類について評価が得られます。仕事のストレスチェックは仕事上で受けているストレスの状況を判定し、最近1か月のストレスチェックは、以下の4つの観点からストレスの状況を判定します。
・精神的ストレス反応
・身体的ストレス反応
・疲労
・抑うつ
ストレスチェックツールを使うことにより、より客観的な視点で自分を観察することができます。ただし、チェックリストは万能ではありません。チェックリストは病気を診断するものではないことも頭にとめておきましょう。自分のストレスの傾向を知り、ストレスに気づくことができれば、その対処法を考えることができます。次回は、そのストレス対処法(2010年9月掲載予定)についてみていきましょう。
(執筆 : BCBファシリテータ 中島 啓子)
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