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ソニー損保:保険とくらしの情報あれこれ

以下の内容は掲載当時のもので、現在と異なる場合がございます。

海外旅行保険で重視すべき補償は?

 

皆さんはどのように海外旅行保険を選んでいますか?
ご自分の予算の範囲で直感的に選んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、海外旅行保険を選ぶときに知っておくと役に立つ「賢い契約方法」について、ファイナンシャルプランナーに解説していただきます。 

 

ファイナンシャルプランナー 中村薫さんのプロフィール


 

賢い保険の契約方法とは

 

海外へ旅行するなら「何かのときに備えて保険はあったほうがいい」というのは誰もが思うことですね。
でも「こういう補償が必要だから」と、具体的に中身重視で選ぶかというと…いかがでしょうか? もちろんすでに意識が高く、あれこれ比べてピンポイントで内容を絞って賢く契約する…といった方もおられますが、一般的には、比較的ざっくりと保険を選んでいる方が多いのではないでしょうか。

ざっくりタイプは大きく分けると2つのパターンがありそうです。

ひとつは「たまの海外旅行だし、ちょっと高くてもおすすめの保険がやっぱり安心」と、パックで契約するタイプ。この場合、もしかしたら多めの補償もあるかもしれないけれど、少し余裕を持って契約している安心感を買っているともいえますね。

もういっぽうは「クレジットカードの保険も案外使えるって話だし、それだけで間に合うんじゃない?」という節約タイプ…。

どちらもアリです。ただクレジットカードについている保険は、補償範囲や補償額をしっかり把握して活用する必要があります。自分が持っているカードの保険が実際にどの程度まで頼れるのかイメージした上で、要・不要を判断できれば賢い契約者といえるでしょう。


 


海外旅行のメイン補償を総点検


では賢い保険契約のために、海外旅行保険ではどのようなリスクを補償してくれているのか、代表的な補償項目を簡単に紹介してみましょう。

100320_chart1.jpg
※クレジットカード会社のウェブサイトおよび当社ウェブサイトより、筆者作成。

保険会社ごとに名前が若干違ったり、ケガ・疾病の補償や救援費用の枠組みが違っているなどの差はありますがメインの補償は上の表のような内容になっています。
このなかから組合せて、あるいはピンポイントで、今契約している保険で不足するものをチョイスできれば満足度の高い補償*を得られるでしょう。

このほか、それぞれの会社が特有の補償やサービスを提供しているため、最終的には細かなところも比較したいところですが、やはり一番重視するべきなのは枝葉ではなくメインとなる代表的な補償項目です。


 


クレジットカードに付帯されている海外旅行保険で足りますか?


上の表でもわかるとおり、実際に保険が使われる率が高い補償は「治療・救援費用」です。
保険金支払の発生頻度が高いということは、誰にでも起こりうることであり、そのとき保険をきちんと契約していれば保険金を受取れる可能性が高いということです。しかし、満足な金額の保険金を受取れるかどうかは別の問題です。

クレジットカードについている保険の補償額を見るとわかるように、頻度が高い項目は補償額も低い点は要注意! 
節約ができる分、補償額は抑えられているわけですね。

また、仮にB社とC社のゴールドカードを持っていた場合、治療費用はB社150万円、C社200万円の合計350万円が限度額となり、多少安心感があるかもしれません。しかし一般のカードは20万円や50万円など、かなり小額なことが多いためこの点は十分チェックしておくべきでしょう。

なお、せっかく会費を払ってカードをたくさん契約していても限度額が合算されないケースもあります。
代表的なのは死亡保障額。どのカードでも死亡保障額は合算されず、持っているカードの中の一番高額な補償額1枠分だけ受取ることになります。また、治療費用の項目であっても同じ会社が発行したカード同士では合算されないといったケースも考えられます。たとえばA社とC社がZ銀行系カードだった場合、合算されない懸念があります。ご自分の契約しているカード会社について確認してみるのもお忘れなく。


 


一番怖いものをカバーする。ソレが保険


治療・救援費用が大事とはいえクレジットカードの補償で間に合うのでは?という疑問はあるでしょう。
そこで実際の支払事例をご紹介します。まずわかりやすい盲腸から。


100320_chart2.jpg
当社ウェブサイトより、筆者作成

これをみると国ごとにかなり開きがあるとともに、平均して日本より高額なことがわかります。
盲腸でもこれだけかかりますから、その他の事故や病気でさらに長い入院などをするとどうなるか心配になります。
…ということで、各国の入院時部屋代も参考にまとめてみました。何百万円もの医療費がなぜかかるのか、ちょっと見えてきましたね。


100320_chart3.jpg
当社ウェブサイトより、筆者作成

実際に、ホテルで突然くも膜下出血になり46日間入院し、家族が駆けつけた費用などを合わせて2200万円(アメリカ)を超える保険金を受取った旅行者がいたり、暴漢に襲われ頭に傷を負い41日間の入院と手術、家族が駆けつけた費用などを合わせて1100万円以上(イギリス)の保険金を受取ったケースもあります。
このほか転倒して骨折し医療搬送のうえ15日間入院で300万円(中国)などなど、こう見るとちょっとしたことでもかなり費用かかるケースは少なくありません。
また自分が注意していれば良いという問題ではない原因もあるため、やはり小額の保険料でまかなえるものなら、治療・救援費用は十分な保険金額で契約しておいたほうが安心のようです。


 


保険金を受取ると健康保険の給付は受けられない?


日本で治療を受けると健康保険や国民健康保険(以下、健康保険等)を使えます。では海外で治療を受けた場合は使えないのでしょうか? 

いえ大丈夫。使えます。

ただし、そもそも治療目的の渡航だったり、日本で保険適用外の治療などの場合は使えません。
また使えるといっても治療費全額が対象ではないためかなり注意が必要です。

上の表の、盲腸の事例でもわかるとおり各国で費用にかなり差があります。
健康保険等を使ったとしても、日本でかかる費用をベースに(※1)自己負担部分を除いた額が「海外療養費」として後で払い戻される仕組みになっています。
つまり日本で40万円の治療であれば、自己負担分が3割なら12万円を除いた28万円が戻ってくるだけとなります。海外での治療が仮に150万円かかっていても健康保険等からの海外療養費は28万円しか戻ってこないわけです。

同様に、もし長期入院や手術で海外での治療費が800万円かかった場合をみてみましょう(下図参照)。
この場合も日本で同様のケースでかかる金額を上限に(下図の例では200万円)、自己負担分を超える額を払い戻してもらうことになります。下図の例では200万円―自己負担部分60万円ですから、800万円の費用のうち健康保険等からは140万円しか戻ってこない計算になります。差額600万円と自己負担部分60万円は、保険がなければ貯蓄を取り崩す覚悟か、借金か…。
いずれにしても将来設計がかなり狂いそうです。

なお、下図の例のように自己負担部分が高額になったときは、健康保険等の高額療養費制度で一定額を超える部分を戻してもらう手続きができます。
自己負担部分はもう一段階軽くできる方法が残っていますので、ソノときには忘れずに手続きしてくださいね。 (※2)

保険は、「ありそうでなさそうだけど、あったときかなり困る!」というときのために、小額の保険料で合理的に備えるものです。
治療・救援費用などのような、もし本当に起こったら貯金でまかなうにはツライ高額なリスクをカバーできる保険にこそコストをかける価値があるのではないでしょうか。
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※1  海外でかかった治療費のほうが日本より安かった場合は、実際にかかった安いほうの費用をベースに考えます。

※2  高額療養費制度については、当サイト内の記事「高額療養費の制度について」をご参照ください。


 


中村さん、どうもありがとうございました。
海外旅行保険の補償の選び方のポイントがよくわかりました。ただひたすら節約をめざすのではなく、「一番怖いモノをカバーする」という考え方で補償を選ぶことが大切ですね。

ソニー損保の海外旅行保険は、ニーズに合わせて補償を組合せることができるほか、PCはもちろん携帯からも渡航直前でも契約手続ができてとても便利。書類郵送を省略すれば300円のペーパーレス割引が適用されます。(保険始期日が2011年4月1日以降の場合は、ペーパーレス割引が500円になります。2011年3月8日追記)
●ソニー損保の海外旅行保険の詳細はこちらから


(ご参考)
以下のサイトでも、海外旅行保険を検討する際のお役立ち情報を紹介しています。
保険あれこれ知恵袋

 


コメント(6)

こういう見方をしていませんでした

from:久保田甲司|2010年6月17日 19:19

コメントの投稿をいただき、ありがとうございます。保険プロムナード編集局です。
この頃は「節約志向」という言葉もだいぶ耳になじんだ感がありますが、保険のご検討に際しては、支払う保険料だけを比較するのではなく、自分自身や待っている方の安心ためにも、どこに補償のポイントをおくかといった観点も加味していただければと思います。
今後、久保田様がご旅行されるときのご参考としてただければ何よりです。

from:小原(直)|2010年6月18日 10:18

今年の夏休み海外旅行シーズンもピークを過ぎましたが、旅行業界に従事するものとして、海外旅行には必ず任意保険を付保されることを強くオススメします。保険かけずに海外に行くことは、任意保険もかけずクルマを運転するようなものです。世の中どこにどんなリスクが潜んでいるかわかりません。現地での補償額は知って初めて驚くような額の上、その交渉は隔靴掻痒の感があります。保険はお守りではありません

from:渡る世間は|2010年8月22日 22:36

コメントの投稿をいただき、ありがとうございます。保険プロムナード編集局です。
私自身、海外旅行をしたときに実際に現地の病院にかかったことがありますが、休日だったこともあり治療費はとても心配でした。
体調を崩したことで、予定変更を余儀なくされ、同行者に迷惑をかけてしまうことなど、旅先での体調不良は心配事が尽きません。経済的な面だけでも心配が軽減されると、だいぶ違うのではないでしょうか・・・何といっても無事に帰ってくるのが一番ではありますが・・・

from:小原(直)|2010年8月23日 12:41

以前、英国ロンドンに住んでおり、現在暴動が起こっていることを本当に悲しく思っています。ロンドンでの生活の間、私は幸運にも特に病気などすることなく、健康に過ごすことができましたが、やはり海外は危険がつきもの。友人が襲われて怪我をしたり、風邪をこじらせて入院したこともありました。
せっかくの楽しい旅も、病気や怪我で台無しになってしまうので、絶対に海外旅行保険は加入すべきだと強く思います。

from:英国人|2011年8月23日 15:00

コメントの投稿をいただき、ありがとうございます。保険プロムナード編集局です。
ロンドンは観光地としても人気の都市ですが、英国人様にとっては、たくさん思い出がつまった場所なのですね。暴動に関する報道は一時に比べ少なくなっているようですが、平穏な日々が待たれます。
私自身はこの頃は比較的近いアジアへの旅行が多くなっていますが、いつかロンドンにも行ってみたいと思っています。

from:小原(直)|2011年8月24日 10:09

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