【保険金は支払われる?】車が盗難されてしまった

2023年5月時点の内容です。

ここでは、車が盗難された場合、自分の自動車保険がどのように役立つかについて、事例を挙げて解説します。

【ご注意!】

ここで紹介する事例等は、あくまでも当社の商品内容に基づくもので、かつ、一般的なものです。ご契約内容や損害を受けた状況などによって実際の対応は異なることがあります。

【事例】 駐車場に停めていた車が盗難されてしまった場合

朝、駐車場に昨晩停めたはずの自分の車がなくなっていたことに気付きました。警察には盗難届を出しましたが、自動車保険から保険金は支払われるのでしょうか?

駐車場に停めていた車が盗難されてしまった場合

【解説】 車を盗難された場合、車両保険から保険金が支払われます。

自分で加入している自動車保険に車両保険をセットしていれば、車両保険から保険金が支払われます。車両保険には、主に「一般型」と「エコノミー型」がありますが、いずれのタイプの車両保険でも補償されます。

盗難による車の損害

支払われる保険金の額は?

盗難の場合は全損(修理費が保険金額を超えてしまうこと)と同じ扱いになるため、契約時に設定した車両保険の保険金額の全額が支払われるほか、車両全損時臨時費用保険金(*1)が追加で支払われます。

(例)車両保険の保険金額が200万円、免責金額5-10万円(保険期間中、車両保険の使用が1回目の場合は5万円、2回目の場合は10万円の自己負担額が生じる)の場合

損害額:200万円

支払われる保険金:200万円+20万円(車両全損時臨時費用保険金)=220万円

※全損の場合、免責金額は発生しません。

(*1)契約車両が全損となった場合に、車両保険の保険金額の10%(上限20万円)が支払われます。

また、盗難された車の中に個人が所有する物を積んだままの場合は、「車内身の回り品特約」をセットしていれば、同特約からも保険金が支払われます。

次年度のノンフリート等級は?

車の盗難で車両保険を使うと、「1等級ダウン事故」という扱いになり、次年度の契約の等級は1等級下がります。
また、事故あり係数適用期間は1年加算されます。

保険金が支払われた後に、盗難された車が見つかった場合はどうなる?

保険会社から保険金が支払われると、盗難された車の所有権は保険会社に移ります。しかし、保険金が支払われた後に、警察から「盗難された車が見つかった」という連絡が入る可能性もあります。

このような場合、保険金を受取ったままにするか、もしくは見つかった車を修理して引続き乗るかを選択することができます。(見つかった車を修理する場合も、保険金支払いの対象となります。)

ただし、すでに車の所有権は保険会社に移っているため、見つかった車を引続き乗る場合は受取った保険金を保険会社に返金する必要があります。(*2)

(*2)保険会社に移った車の所有権を再度自分に戻す場合は、保険金が支払われた日の翌日から60日以内に車が発見された場合に限ります。

車が見つかったのは喜ばしいことですが、車は一度盗難されると、盗難される前の状態で戻ってくる方が珍しいと言われています。車への愛着と相談しながら、どちらを選択するのかを決めることになるでしょう。

盗難被害に遭わないことが一番

車の盗難は自動車保険で補償することができますが、できる限りの盗難防止策をとり、被害に遭わないことが一番です。

自分の車は最新の盗難防止装置が標準装備されているので大丈夫!と思ったりはしていませんか?日本損害保険協会の調べによると、最近は初度登録から5年未満の車の被害が増加傾向にあるようで、防盗性能の高い車両でも被害にあうことが分かっています。

大切な車を守るため、有効な盗難防止対策が取れているか、今一度確認されてはいかがでしょうか。

車両盗難防止対策

確実な施錠

短時間でも車から離れるときは、完全に窓を閉め、キーを抜いてハンドルロックとドアロックを施しましょう。

イモビライザーの装着

盗難被害に遭わないためにも自動車にイモビライザーを装着しましょう。

盗難防止装置の活用

センサーが衝撃・振動・音等の異常を感知し警報音を発する警報装置、ハンドル固定器具、タイヤのホイールロック、GPS追跡装置等の盗難防止機器を活用しましょう。

防犯設備が充実した駐車場を利用

見通しがよく、防犯カメラや照明等の防犯設備が充実し、管理された駐車場を利用しましょう。

貴重品は車内に放置しない

車内に現金、カード類やカバン等の貴重品を置いたままにすると犯罪を誘発します。車から離れるときは、必ず持ち出しましょう。

自動車部品への盗難防止対策

ナンバープレートやタイヤ、ホイールなどの部品ねらいにも注意が必要です。盗難防止ネジなどでしっかり固定するなどして対策をしましょう。

引用:自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチームのウェブサイト/クルマの盗難防止対策