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積雪・凍結道路の運転(その1)~ドライブテクニック編~

2017年10月13日|編集:福田

近年はスタッドレスタイヤの性能の飛躍的な向上で、雪道運転の危険度がかなり減少したと言われています。それでも雪道の運転に慣れていない方にとっては、冬はとても緊張するシーズンですね。
実際、2016年(平成28年)の交通事故の発生件数、および事故による死者数は12月が最も多く、データ上でも冬場の運転は危険度が高いということが分かります。

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そこで今回は、積雪・凍結道路を走行する際のポイントを紹介します。
 

タイヤをスリップさせない運転が基本

雪道運転の経験の浅いドライバーには、滑ってスピンしたらどうすればいいのか、凍結した坂道で滑り落ちてしまったらどうすればいいのか、という心配をされる方がいます。どんなに運転の上手いドライバーでも、大きく横滑りした状態を簡単に止めたり、路面がツルツルの急坂を素早く登ったりすることはできません。スリップしてからのことよりも、「スリップさせない運転」を心がけて走行しましょう。

雪道運転の基本は「急のつく操作は絶対しない」ということです。「急発進、急加速、急ハンドル、急ブレーキ」をできる限り避けて運転するということが、積雪・凍結道路を走行する際の大前提です。そして、タイヤが空転するほど強くアクセルを踏まない、タイヤがロックするほど強くブレーキを踏みつづけない、という2つのポイントも意識しておきましょう。
もちろん、サマータイヤのまま積雪・凍結道路を走行するのは非常に危険です。降雪時にクルマを運転する場合は、必ずスタッドレスタイヤに交換してください。

また、路面状況によってブレーキをかけてから完全にクルマが止まるまでの距離(以下、制動距離)にも大きな違いが出ることも覚えておきましょう。例えば、時速40kmで走行している時の制動距離は、通常の乾燥路面の場合は7.9m、積雪路面の場合は21.0m、凍結路面では78.7mにもなり、乾燥路面と凍結路面の制動距離には、実に10倍近い差があります。

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積雪路面は、天候や気温、車両の通行などによって状態が変化します。
 

路面状況の判断と駆動輪のトラクションを意識する

冬季に降雪量の多い地域に出かけた際に、思いのほかクルマがスムーズに走行していることに驚かされることがあります。雪道走行の上手なドライバーの方は、さまざまな路面状況の見極めと積雪・凍結道路における安全な運転操作を経験によって理解しています。そして、決して無理をしないこと、譲り合いの精神を持って運転することを心がけているのです。

雪道を走行する際は、つねに現在の路面状況を確認しましょう。比較的走行しやすい圧雪路、氷のようにツルツルになった危険なアイスバーン、シャーベット状の雪がうっすらと積もっている滑りやすい道など、雪道にもさまざまな路面状況があり、頻繁に変化しています。

クルマの挙動がもっとも安定するのは、駆動輪に適度なトラクション(*1)がかかっている状態、つまり緩やかな加速状態です。そして、駆動輪のトラクションが失われてしまうと、クルマはあっけなく操縦不能状態に陥ります。そのため、まずはご自身のクルマがFF(前輪駆動)車、FR(後輪駆動)車、4WD(四輪駆動)車のいずれかなのかを、必ず認識しておく必要があります。

ここで具体的な積雪・凍結道路におけるシーン別運転方法を紹介します。

【発進】

滑りやすい積雪・凍結路面で急激なアクセル操作をすると、駆動輪のトラクションが失われ、すぐにホイルスピンしてしまいます。できるだけアクセルをゆっくり踏みこみながら発進しましょう。MT(マニュアルトランスミッション)車なら2速、AT(オートマチックトランスミッション)車ならクリープ現象(*2)をうまく使いながら、徐々に加速してください。なお、近年のAT車には「スノーモード」というパワーを抑えて発進できる装置が装備されています。また、滑りやすそうな一時停止線付近や傾斜のある道の途中で停止するときは、他のクルマのスリップ跡などでツルツルになっている部分を避けて停止しましょう。

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AT車にお乗りの方は、スノーモードが装備されているかどうかを確認しておきましょう。

【坂道】

上り坂では荷重の関係で、FF車はなかなかパワーが伝わりにくい、FR車はパワーがかかりすぎてスリップしやすいことを理解しておく必要があります。下り坂ではその逆で、FF車がスリップしやすくなり、FR車はパワーが伝わりづらくなります。
上り坂では発進時と同じ要領でゆっくりとアクセルを踏み、途中で止まらずにすむようにできる限り前のクルマとの十分な車間距離をとっておきましょう。下り坂ではギヤを落としてエンジンブレーキとポンピングブレーキ(*3)を併用し、タイヤをロックさせないように極力ゆっくりと運転します。早朝など坂道がツルツルの状態になりやすいときは、あらかじめ走行ルートを変更するなど、路面状況に応じた柔軟な対応をする心構えも必要です。

【カーブ】

直線部分では比較的安全に走行できても油断をしてはいけません。カーブで急ブレーキ、急ハンドルにならないようにあらかじめ準備しておきましょう。不安定になりやすい積雪・凍結道路のカーブでは、直線スピードの惰性のままアクセルを放して曲がるといった運転方法は非常に危険です。ポンピングブレーキとエンジンブレーキをうまく使ってカーブ直前までにしっかりと減速し、アクセルを一定に保って軽くトラクションをかけながら、ゆっくりとカーブを抜けましょう。このとき不必要にアクセルを強く踏みこんだり、急にアクセルから足を離したりしないことが重要です。

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【わだち走行時の注意】

積雪量の多い道やシャーベット状態の路面などでは、他のクルマの走行跡であるわだちに沿って走行したほうが走りやすいでしょう。ただし、深いわだちの側面にタイヤが接すると、急激にハンドルをとられた状態になり、横滑りしてしまう危険があります。できるだけ低速で、タイヤがとられた場合を考えてしっかりとハンドルを握っておきましょう。交差点や車線変更などでわだちから脱出する場合は、前輪に極端な抵抗がかからないように、なだらかになっている部分を探して抜け出します。なお、気温の低いときなどに、わだち部分にアスファルトの舗装が黒く光って見えている路面は注意が必要です。溶けた水が凍りついたブラックアイスバーン(*4)と呼ばれる非常に危険な状態になっていることがあります。極力安全な速度で慎重に運転してください。


スタッドレスタイヤの性能向上とともに、ABS(*5)や横滑り防止装置などクルマ自体の技術進化も進んでいます。ですが、こうした技術はあくまで安全に走行するためのものであって、無謀なスピードで走行できるわけではないということを覚えておきたいものです。
 

(*1) 路面をとらえて駆動する力のことを指します。
(*2) シフトをD(ドライブ)にすることで、アクセル無しで前に動き出す現象のことです。
(*3) ブレーキを一気に踏んで止まるのではなく、ブレーキを数回に分けて踏んで停車する運転技術のこと。タイヤのロックを防ぐ効果があります。
(*4) 一見すると、湿潤のために黒くなっているだけで凍結していないように見えるが、実際は凍結している状態のことを指します。
(*5) アンチロック・ブレーキ・システムの略。急ブレーキをしてもタイヤのロックを防ぐ安全装置のことを指します。

このコーナーでは、ドライブやカーライフに関する一般的な情報をご紹介しております。 個別のご質問につきましてはコメントとしてご投稿いただいても、弊社から回答をさしあげることはできません。あしからずご了承ください。

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公開日:2012年11月8日
最終更新日:2017年10月13日

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