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健康のススメ

「手の衰え」が認知症を呼ぶ理由

2016年08月16日|編集:福田

「ロコモティブ症候群」、通称「ロコモ」という病気をご存じでしょうか。別名「運動器症候群」といい、日本整形外科学会の定義では「運動器の障害により、要介護になるリスクが高い状態」を指します。

運動器の障害で多くの人がまず心配するのが、足腰の衰えです。日本整形外科学会が作成したロコモ度を調べる「ロコチェック」でも、歩いたり、片足立ちで靴下をはいたりという足腰の動きに関するチェック事項が重視されていることが分かります。
しかし、足腰と同様かそれ以上に、私たちの健康寿命を延ばすうえで重要視しなければならない運動器があります。それが手の機能です。

手の機能が失われた場合

208707_01.JPG腕を骨折してギプスで固定したり、指を包帯で巻いたりすると、運動が制限されます。それまでできていたことに時間がかかったり、より多くの労力が必要になったりして日常生活が一気に不便になります。

若い人であれば、手の機能が一時的に落ちたとしても、リハビリをしたり、体の他の部分を上手に活用したりして手の機能を補うことも可能ですが、ある程度の年齢を重ねてしまうと、機能を取り戻すまでの気力まで失ってしまうかもしれません。

例えば、自分でボタンをとめるという動作が難しくなると、それまでお気に入りだったオシャレな服を着る気持ちにもなれないかもしれません。排尿の際、ズボンのファスナーを下ろすのに手間取るようになれば「もし間に合わなくて失敗してしまったらどうしよう」と怖くなり、自分でも気づかない間に外出を避けてしまうこともあります。

手の動きが悪くなったために結果的に行動範囲が狭まり、そうなると日々の興味の対象と新たな刺激がどんどん減っていきます。外部からの刺激を適切に受けていないと、人間の気力は弱るものなのです。これは、認知症の入り口になりかねません。

手の動きに異常を知らせるヒントがある

「できなくなるから気力が衰える」「気力が衰えるからできなくなる」、どちらのパターンもありますが、できなくなったことを放置すると、人生の可能性と楽しみを自ら減らしてしまいます。例えば、「オシャレだったおばあちゃんが服装や化粧に無頓着になってきたが、これは認知症の初期症状ではないか?」と心配になったときは、手の動きに違和感はないかなども併せて気をつけてみてください。

208707_02.JPG手の動きが衰える要因には「頚椎の神経に原因がある場合」「肩、肘、手首などの関節や神経に原因がある場合」「脳梗塞などの脳に問題がある場合」などがあり、いくつかの要因が複合的に衰えを引起こしているケースもあり得ます。違和感に気がついたときは、一度医師による診察を受けましょう。

現代は医学も進化し、それだけ医師の研究分野も細分化しています。医師の診察により、頚椎や脳の問題ではなく、手の神経に問題があるとわかったら、「手の外科」のスペシャリストである日本手外科学会認定の手外科専門医に相談することをおすすめします。手は多くの複雑な神経と関節の構造を持つため、整形外科の中でも非常に高い専門性が求められる分野です。

手の不自由さは、動けなくなったり歩けなくなったりするわけではないので軽視されがちですが、最後までいきいきと自分の人生を全うするために、手の衰えは早期発見、早期対策が大切です。
 

このコーナーでは、健康に関する一般的な情報をご紹介しております。個別の症状や検査結果等につきましてはご投稿いただいても、弊社から回答をさしあげることはできません。あしからずご了承ください。

<参考資料>
日本臨床整形外科学会 ロコモティブ症候群
ロコモ チャレンジ!推進協議会
日本手外科学会
拙著「知られざる国民病ロコモ症候群」(小学館101新書)

執筆:健康スポーツライター 剱木久美子/studio woofoo

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