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医療保険

先進医療の保障は付けておいた方が良い?

2017年05月18日|編集:小原

医療保険の保障を検討する際、先進医療の保障が必要かどうか、悩まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は先進医療特約について、ファイナンシャルプランナーの竹下さんに紹介していただきました。

ファイナンシャルプランナー 竹下さくらさんのプロフィール

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医療保険やがん保険を考える際によく耳にする「先進医療特約」。どんな内容なのか、今回は少し掘り下げて見てみましょう。

「先進医療」は2017年5月現在で103種類

先進医療特約(*1)は、文字通り、「先進医療」を利用した際にお金が受取れる特約です。「先進医療」とは、公的医療保険の対象にするかどうかの評価段階にある治療・手術などで厚生労働省が定めており、2017年5月現在、103種類あります。
もしも、厚生労働省が承認していない治療や薬を使うと、いまの公的医療保険では治療費が全て自己負担になります。怪しい治療法を試した結果、具合が悪くなって公的医療保険を使うことになると本末転倒になるからです。
そのため、「健康保険の範囲内の分は健康保険でまかなって、自由診療は自己負担」という考え方(混合診療)も、日本では原則として禁止されているのですが、「先進医療」は、実は、その数少ない例外のひとつなのです。
「先進医療」に指定された治療を受けると、「先進医療」の技術料部分は自己負担になるものの、公的医療保険の範囲内の分については健康保険を使った混合診療が受けられるので、全額が自己負担扱いになる自由診療に比べてかなり有利です(図表1)。
とはいえ、先進医療の技術料は高額になるものが少なくないため、多くの保険会社・共済で「先進医療特約」が用意されてきたという経緯があります。

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(*1)特約の名称は、保険会社によって異なります。

「先進医療」の実施件数と技術料

「先進医療」と聞いてまず思い浮かぶのは、がん治療で話題の「陽子線治療」「重粒子線治療」ではないでしょうか。図表2は、厚生労働省の「28年度先進医療技術の実績報告」の中から、年間実施件数が多いものを上位5つ抜粋したものです。これによると、「陽子線治療」は年間2,016件で、1件あたりの先進医療費用は約276万円。「重粒子線治療」は年間1,787件で、約309万円となっていることがわかります。
ここで、がん保険について少し考えてみると、治療の選択肢を増やせたり、高額な治療費をカバーできる点に魅力を感じて、診断一時金の保障を付けたいと考えたものの、保険料の高さから、保障を断念したり当初の希望より少額のプランで契約する人が多い現状があります。
これが、先進医療の技術料に限って備えられる「先進医療特約」を使うと、最大2,000万円という保障内容でも月々100~150円程度の保険料で確保できるのです。もしも、がんにかかったときに陽子線や重粒子線を治療の選択肢に入れている人であれば、先進医療特約で備えることは合理的と言えそうです。
「保険料が安いのは、実施件数も少なく、利用できる確率が低いから?」と思う人もいるかもしれませんね。図表2で第1位の「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」を見てみると、年間1万1,478件、1件あたりの先進医療費用は約55万円とあります。これは白内障の手術ですが、年々利用者が増えてきている状況です。
先進医療は、受けるか受けないかが本人の意思に委ねられており、件数もそれに影響される部分があります。白内障の手術の増加は、「先進医療特約から治療費がもらえるから前向きに手術で治したい」とい考える人が増えたからとも考えられるのではないでしょうか。
先進医療特約は、前向きに先進医療を受けたいというニーズがある人に、割安な保険料で資金的な手当てをしてくれる特約と言えそうです。

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粒子線治療の現状とメリット

ここで、がん治療で特に関心の高い粒子線治療(陽子線治療や重粒子線治療)の現状について見ておきましょう。

2017年4月1日現在、陽子線は12施設、重粒子線なら5施設が日本国内にあります(図表3)。陽子線治療や重粒子線治療の実施件数が少ないのは施設数が少ないためだと言う人もいるようですが、世界的に見ると、50強の施設数の中、ちっぽけな島国にこれほどの数があるのは逆に多いほうだと言えるかもしれません。日本では、広島・長崎の原爆、そして第五福竜丸の被爆が背景にあるため、前向きな建設がなされてきた背景があります。

日本でも、今年あらたに陽子線施設がひとつ増えたばかりですが、いま、世界中で粒子線がん治療施設の建設ラッシュが起きており、中国やオーストリア、韓国、フランスなどでも重粒子線施設の構想が持ち上がっています。

これほど、粒子線治療が注目されているのは、従来からある放射線治療に比べて、がんをより狙い撃ちしやすいことが評価されているからです。一般的な治療で使用されるX線の場合、身体の表面近くでの放射線量が最も多くなり、体内に入るにつれて徐々に少なくなるしくみです。そのため、体の中にあるがんに対して効果を出すためには、身体の表面近くにかなり多くの放射線を浴びせることになり、患部とは関係ない部位にまでダメージを与えざるをえません。

これに対し、陽子線や重粒子線などの粒子線であれば、身体の表面近くではエネルギーを出さず、特定の深さで一気にエネルギーを放出する特性があるため、最も放射線の量が大きくなる位置にがんの病巣を合わせることができます。つまり、他の部位へのダメージを回避しながら、病巣に多くの放射線量を当てることができるわけです。

手術に比べて身体に負担や副作用が少なく、合併症があって手術ができない高齢者や子供でも治療をすることができるメリットがあります。とはいえ、すべてのがん治療に向いているわけではない点は誤解がないようにしたいところです。

たとえば、陽子線や重粒子線は、固形がんで、かつ、治療対象の病巣の原発巣を狙い撃ちする際に高い効果がありますが、言い換えれば、消化器系のがんや血管のがんの治療には向きません。また、申込んでもすぐに治療に入れるわけではなく、身体を固定するオーダーメイドのコルセット制作にも時間がかかります。

仮に、胃がんが見つかった場合、数ヵ月待って粒子線治療を受けたとしても高い効果が期待できるわけではないので、速やかに手術で切除するほうが適していると考えられます。

こうした現状を踏まえた上で、ご自身ががんにもしも罹患(りかん)した際に、粒子線治療に適したがんであれば前向きに治療の選択肢に入れたいという希望がある人であれば、医療保険やがん保険に先進医療特約を付けることは大きな安心につながると考えます。

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ここでは、一般的な医療保険の保障内容や特徴などを紹介しています。各保険商品によって保障内容やご契約の条件等は異なりますので、ご注意ください。

執筆:ファイナンシャルプランナー 竹下さくら

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